合点エクストラソフトケーブルは、カスタム用のアクセサリ製品です。
本コラムでは、具体的な取り付け作業の一例をご紹介します。
製品の性格上あらゆる対象/状況についてサポートすることができず、あくまで一例のご紹介になります。
申し訳ありませんが、この記事で分からないところは、自分で調べたり工夫したりしてみてください。
マウスを分解すると一般にメーカー保証が受けられなくなります。
合点からどうにかしてあげることはできないので、“必ず”自己責任でご利用ください。
対象マウスについて
さっそく自分で調べてもらわなきゃいけないことが出てきて申し訳ないのですが、
本製品の対象マウスは、マウス内部コネクタにJST PH/5極が採用されているマウスです。
外から見てもわからないし、あまり公表されてるものでもないので、面倒ですが調べてみてください。
いまのところ合点で把握しているものとしては、
- CoolerMaster MM520 / MM530 / MM710 など
- DHARMAPOINT DPTM37 / DPTM39 など
- Finalmouse Ultralight / Ultralgiht2 / Air58 など
- Glorious Model D / Model O / Model O- など
- Logicool/Logitech G300s / G302 / G303 / G402 / G502 など
- Razer DeathAdder / Mamba / Naga など
- Roccat Kone Aimo / Kone Pure など ※Kone Pure Ultraではご利用いただけません。
- SteelSeries Rival100 / Rival110 / Sensei / Xai など
- Zowie EC1 / EC1-A(B) / EC2 / EC2-A(B) など
などがあります。
当該マウスに合点エクストラソフトケーブルが適合することを“必ずしも”“将来にわたって”約束するものではありませんのでご注意ください。
道具について
作業の前に、使う道具の確認をしておきましょう。
マウスの分解のために、精密ドライバーが必要です。100均で売ってるやつでOK。
熱収縮チューブのために、ドライヤーやライターを用意してください。
ブッシングをきれいに仕上げたい場合は、デザインナイフやカッター、接着材などがあると便利です。
マウスの分解
さて、さっそく始めましょう。この記事では、DHARMAPOINT DPTM39RC に取り付けてみます。
当たり前ですが、分解の仕方はマウスによって違います。
もし分解レビューなど見つかるようなら参考にされると良いと思います。
DPTM39 の場合は、ソールを剥がしてネジを2つはずしたら、かぱっと開きます。
リケーブルだけならメイン基板とサブ基板の接続を外さなくても大丈夫だと思いますが、
普通に作業しづらいので、写真のようにいったん外しておきます。
元のケーブルをはずす
コネクタはこれですね。ツメで固定されていますが少し力を入れて引いてあげれば外れます。
あー、ケーブルがメイン基板の下を通っているのでメイン基板も外さないとダメでした。
ネジ3本&ツメで留められているメイン基板も外して、もともとついていたケーブルを完全に取り外します。
このとき、元のケーブルがマウス内部のどこを通って外に出ているか確認しておきましょう。
マウス内部のケーブルさばき
マウスの分解が終わったらすぐに新しいケーブルを取り付けたくなりますが、まずはケーブルのさばき方を先に検討します。
先にコネクタを取り付けてしまうと、後から熱収縮チューブや付属品のブッシュを「通す」ことができなくなってしまうためです。
可能な限り、元のケーブルと同じように這わせてやるのが良いでしょう。
合点ケーブルの電線むき出し部分が長かったり短かったりする場合、
(すこしコツが要りますが)被覆だけを伸び縮みさせることで、いくらかは調節することができます。
このとき、中の電線をあまり強く引っ張ってしまわないように注意。断線の原因になります。
最終的に、ボタンなどの可動部を邪魔しないようことが肝心なので、
マウス内部の空いたスペースをうまく見つけてさばいてみてください。
DPTM39の場合は、元のケーブルがついていたのと同じく、
メイン基板の下側のスペースを通すとよさそうなので、その形で一回ケーブルを這わせてみます。
今回はこれでいけそうですね。
マウス出口のケーブルさばき
いわゆるゴムブッシングのあるところに対する処理です。
ここはケーブルが一番断線しやすいところなので、確実に固定してあげてください。
今回のDPTM39では、付属品のゴムブッシュでは太すぎて適合しないので、何らかの固定方法を考える必要があります。
※太さが合うマウスの場合は、単純にゴムブッシュをケーブルに通して固定できます。
今回は付属のゴムブッシュをカッターで切断して、熱収縮チューブと一緒に使うことで簡易ブッシュを作ることにしました。
付属ブッシュの根本は、少し切断してやるだけでDPTM39のゴムブッシュを固定するミゾに合うので、根本以外をカットして使います。
切り落とした筒状の部分の代わりに、熱収縮チューブを接着して使うことにしました。
位置を合わせてみると、もともと熱収縮チューブで処理さてれいるところにあたりましたが、
(せっかくなので)付属品の熱収縮チューブを重ねて多重巻きにすることで強度を稼ぎます。
これで一応、曲げ方向と引っ張り方向の両方を固定できますので、普通のマウスの使い方なら問題ないでしょう。
マウスによっては、熱収縮チューブだけでもいい感じに噛んでくれるものがあるかもですが、
長く使うためにもできるだけ確実に固定するようにしてください。
どうしてもうまくいかない場合は、元のケーブルからゴムブッシュをカッターなどで切り離して使うのもひとつの方法です。
熱収縮チューブをハサミで切って何重かに重ねて熱処理することでケーブル上に段差を作り、この段差をミゾにはめ込むなどの方法もあります。
ハウジングに配線する
さばき方が決まったら、いよいよハウジングへの配線です。
まず、もともとついていたケーブルの配線を確認しておきます。
配線が確認できたら、電線の色が同じ順番になるように、付属品ハウジングに配線していきます。
終端の金属(コンタクトと言います)を写真の向きでハウジングに差し込んでください。
コンタクトにはツメがついていて、ぐっと押し込むとハウジング側のツメに引っかかって固定されます。
もしミスった場合は、写真の部分を持ち上げてやることでツメが解放されて引き抜けるようになります。
精密ドライバーの一番小さいマイナスを斜めに差し込んで、少しひねる感じで持ち上げるとやり易いかもしれません。
配線が完了したら、いったんマウスに接続してちゃんと動作するか確認しておきましょう。
今回はサブ基板側も取り外してしまっているので、それもくっつけてから動作確認を行います。
LEDが点灯していれば大体大丈夫だけど、ちゃんとポインタが動くかとかボタンの動作も確認しておきましょう。
ちなみに、付属品の銀色っぽい感じのテープは電磁波吸収テープになっています。
お好みでご利用ください。今回は基板下に潜り込む部分に使ってみました。
マウスを組み立てて完成
あとは外した部品等を元通り組み立てて完成です。
お楽しみください!
やわらかさの参考動画
やわらかさの参考動画です。ご参考ください。
情報提供のお願い
コネクタの適合に関して/汎用ゴムブッシュについて、皆様からの情報提供をお待ちしています。
(世の中にある全てのマウスを買って調べるのは無理なので・・・もしよかったらご協力いただけると嬉しいです)
また使えた/使えなかったの他にも、こうやったら使えた、俺のマウスを見てくれ、などなど
ご意見ご要望いただけましたら幸いです。よろしくお願いします!